子どもが“ことば”について学んでいく過程において、最も初歩的な活動は「ひらがなを読む」ことです。小学校入門期は、ひらがなの文字と音(読み方)を結びつけていくことがとても大切です。それとともに語彙<ごい>を増やしていくことも意識して、親子でクイズを出し合いながら楽しんで学んでいきましょう! このクイズは入門期の小学生から大人まで、一緒に取り組むことができます。

「清音<せいおん>」から挑戦!

ひらがなの文字を見て、音を確認して、それを正しく並べかえて、ことばにしていくゲームです。最初は大人が出題し、子どもに正しく並べかえさせて答えてもらいます。まずは清音のひらがなから行います。清音とは濁点<だくてん>(゛)や半濁点<はんだくてん>(゜)のつかない仮名<かな>です。

たとえば、「か・み・ん」とか「き・た・ぬ」などです。お子さんが悩んでいたら、ヒントを出してあげましょう。「か・み・ん??」→「じゃあ、ヒントね。それは果物です!」とか、「き・た・ぬ??」→「うーん…。ヒントは動物です!」というようにして進めます。そして、文字数を2文字、3文字、4文字……と徐々に増やしてゆき、難易度を上げていきます。
このクイズは、歩きながらや車の中で、会話しながら口頭でお子さんにクイズを出して考えてもらうこともできますが、お子さんの手元にひらがなを記したカードを用意してあげれば、音と文字の形を正確に結びつけることができます。また、カードを使うことで、お子さんがカードを並べかえて試行錯誤することで、思考力を養うことにもつながります。できればカードを使ってクイズに取り組んでいただくことをおすすめします。

 また、時には「お子さんが出題して親御さんが答える」というふうに、親子で役割を交代しながら取り組めば、親子の会話もはずみ、さらに楽しいクイズ遊びになるのではないでしょうか?