「グリーフ」の状態になると…

 本当に大切なものを失うと、人は深く悲しみます。その状態を「悲嘆(グリーフ)」といいます。グリーフの状態になると、いろいろな反応や変化が現れますが、ここでは四つに分けてご説明します。

① 心理的な反応(変化)
通常、悲しみが真っ先に現れる感情ですが、孤独感、罪悪感、抑うつ、思慕(しぼ)の念などが代表的なものとしてあげられます。少し変わった感情としては、「怒り」があります。人は深く悲しむと、それを誰かのせいにしたくて怒り出すことがありますので、まわりの人は注意が必要です。

② 認知的な反応
否認や幻覚、無力感や非現実感などがあります。

③ 行動的な反応
泣くこと、過活動、探索、引きこもりなどです。

④ 体の反応
胃の痛み、過食・拒食、睡眠障害、息切れ、音への過敏などがあります。

 これらの反応は個別性が高く、一人ひとり異なります。あまり反応が出ない人もいれば、何カ月も何年も続く人もいます。ほとんどの人が時間とともにその反応が少なくなっていきますが、一部の人はいろいろな要因が重なって、本当の心の病を発症することもあります。あまりに反応が大きく長引くような場合は、メンタルヘルスを専門に扱う医師やカウンセラーの受診をおすすめします。


▲入院中の家族(犬)のお見舞いにきました