子育てはあなたのメインストーリーではなく、サイドストーリーだと考えて
Q5 子どもの発達特性について、学校の先生や周囲の人から責められているように感じるのはどうすればいいの?
A5 ぜひ専門家の力を借りましょう
誰かの処罰感情を満足させるために子どもを叱るのは、不毛な行為なのでやめましょう。子どもが教室で騒いでしまうのは、そうすることで発散しなければいけないほどエネルギーがたまっているからです。それを叱って無理矢理押さえつけてばかりいると、子どもはやっていいこと、よくないことの経験値を積んで、感情や本能的な反応を司る扁桃体を鍛えることができなくなってしまいます。
とはいえ、周囲から責められる、あるいは責められているように感じ続けると、保護者も心を病んでしまいます。そういうときは、ぜひ専門家に頼りましょう。
一人で抱え込んだり、悩んだりせずに、ぜひ家族以外の人の手を借りてください。発達特性のある子を受け入れている専門機関や病院に相談するのがいちばんですが、敷居が高いようなら専門家の講演会を聴きに行くだけでもかまいません。ダイレクトに質問できるコミュニケーション環境を作ることが大切です。
心理学や発達特性に関連する知識を学ぶのも、よい指針になります。ただし、その際はインターネットの情報だけに頼らないこと。ネット情報は玉石混交なので、読むなら専門家が執筆した記事だけにして、書籍やオンライン講座なども活用してみましょう。

Q6 すぐ子どもを怒ってしまうことに悩む保護者に応援メッセージを!
A6 今のままのあなたで大丈夫。もっと自分に自信をもちましょう
松本:先ほども述べましたが、一人で抱え込まず、人に悩みを話しましょう。専門家に限らず、親身になって話を聞いてくれる人は必ずあなたのまわりにいるはずです。そして、あなたは今、十分頑張っているのですから、これ以上頑張らなくていい。今のままのあなたで大丈夫です。自分を責めたりしないでくださいね。そして、子どものことばかりに意識を向けず、時には広い世界にも目を向けてみましょう。
福嶋:子育てに「正解」とか「絶対うまくいく方法」はありませんから、「こうやったらうまくいった」を積み重ね、自分に自信をつけていくしかないんですよね。自信をもつには、小さなことでいいから「私にもできた!」という経験、「子どものころになりたかった大人に少し近づけた!」と思える根拠をつくるのがいいと思います。あなたの人生のメインストーリーは、あなた自身の日々の生活です。子育ては、物語のシーズン2の途中から入ってきたサイドストーリーに過ぎません。自分の人生をもっともっと楽しんでくださいね!
松本 順子(まつもと じゅんこ)さん
- 一般社団法人未来ぷらす舎 代表理事。教育業界歴49年。幼稚園教諭、幼児教室、保育士、保育園園長、エリアマネージャーの経験を活かし、保育業界最大手企業取締役、グループ会社代表取締役を歴任。現在は一般社団法人未来ぷらす舎の代表理事、研修講師を務める。鎌倉FM(fm82.8)では「スマイルギフト」(毎週水曜日21:30~)、「シーサイドカフェ828」(第三月曜日17:00~19:00生放送)では、「JunJun」の名前でパーソナリティも務める。
福嶋 亜矢(ふくしま あや)さん
- 一般社団法人未来ぷらす舎 副代表理事。待機児童問題の当事者となったことがきっかけで、一念発起して保育園を立ち上げ、大学時代に学んだ心理学の知識をもとに、心理学研修を数多く担当。現在は一般社団法人未来ぷらす舎の副代表理事、研修講師を務め、実際の経験をもとに開発されたオリジナル研修が人気を集める。かながわ第三者評価者としても活動中で、発達特性のある子の母でもある。


















