株式会社パラドックス(本社:東京都渋谷区、代表取締役 鈴木猛之)が運営するアトリエ教室“ビジョンズパレット”は、2025年10月22日(水)~10月26日(日)まで「大展覧会2025~トゲあるリンゴはロマンスの味」を開催しました。

本展覧会の開催は6年ぶりで、水彩や油絵などの絵画から彫刻、工作などの立体作品まで、約1,000点を展示。色彩が豊かな作品群は、“ビジョンズパレット”に通う小さなアーティストたちの集大成です。

アトリエプロデューサーの井元紗奈恵さん、武蔵小山アトリエマネージャーの松田航平さんに、“ビジョンズパレット”の特徴や作品制作時の様子などをお伺いしました。

誰もが自己を解放できる「居場所」の秘密

編集部:本日はありがとうございます。まず、“ビジョンズパレット”の特徴からご説明いただけますか?

井元さん:“ビジョンズパレット”にはカリキュラムがなく、「うまさより、自分らしさを伸ばす」という方針のもと、生徒たちは日々、作品づくりに没頭しています。自分自身と向き合いながら作品を完成させるという、貴重な経験を積めることが特徴です。絵を描くことやものづくりが好きな子はもちろん、学校に馴染めず居場所を探しているお子さんや発達特性をもったお子さん、そして、子どもだけでなくかなり上の年代の方も通われています。

ご家庭ではどうしても「汚してはいけない」という意識が働きますが、当アトリエでは「絵の具を自由に使える」「汚してもいい」という空間を提供しています。絵をみていただくとわかるのですが、かなり激しく表現する生徒もいます。そのような子どもたちが萎縮することなく、のびのびと制作できる空間があること自体が、生徒にとって精神的に開放される場所になっていると感じています。


アトリエプロデューサーの井元紗奈恵さん


生徒さんがつくった色彩豊かな舟