【自主シンポジウム⑨】 境界知能児者の課題と支援
企画者:梅永雄二先生(早稲田大学)
■医療の立場から:境界知能に関する医療の視点からの課題と支援(神尾陽子先生)
・位置付けがあいまいなため、「制度の谷間」に置かれてしまう。
・医療制度における位置付けでは、診断名がない(診断カテゴリーがない)
・医師は診断できない(診断書を作成できない)
・精神疾患や神経発達症の併存率が高く、共存によって機能レベルがさらに低下する
・知的発達症の今日の診断基準:IQのみを基準としない
■教育の立場から:幼児期から学齢期にかけての課題と支援(日戸由刈先生)
・境界知能群は他群と比べて5歳時点でのIQ安定性が低く、学齢期以降IQが正常域に上昇する者/境界知能域に留まる者/知的障がい域に下降する者がほぼ同じ割合だった
・こうした予後予測の困難さは、子どもの就学先選択を難しくしており、保護者の不安や焦りにつながる











