【最新研究セミナー 教育講演④】 ASD児の早期療育のアウトカムをどのように捉えるべきか:ニューロダイバーシティの観点からの再考
企画者:神尾陽子先生(神尾陽子クリニック、お茶の水女子大学)
■ASDの早期療育
・かつて、ASDは「治療すべき障害」という認識だった
・ASDは多様なグループ→全員に共通するバイオマーカーはない
・エビデンスのある治療は心理社会的治療(療育)のみ
・療育の効果:エビデンスのレベルは「小」、個人差が大きい
・症状ではなくむしろ特性
■ニューロダイバーシティの視点から
・問題/適応の圧力:ASD的認知は変わらないのに、画一的な環境に、無理やり行動を合わせることを強いられてきた
・人権運動のうねりとして進化中、用語の再定義
・当事者の意思決定や強み、楽しみ、ウェルビーイングの尊重が必要
・当事者とのパートナーシップ
■ASD療育をめぐるパラダイムシフト
・目標の社会的妥当性を確認
・本人にとって快適で持続可能なスキルを目指す
・包括的な発達支援
・ASD療育の効果研究にもパラダイムシフトが必要だが、まだ指標はない
・従来のアウトカム指標の見直しが必要











