身体障害者補助犬である「盲導犬」、「介助犬」、「聴導犬」は、その一生を何人ものボランティアによって支えられています。繁殖犬を預かって生後2カ月まで育てる「繁殖ボランティア」、それ以降生後2カ月の子犬を協会に戻る1歳まで育てる「飼育ボランティア(パピーウォーカー)」、10歳前後で引退する老犬と最期まで暮らす「引退犬ボランティア」。そのほかにも啓発活動として、デモンストレーションをするPR犬と暮らす「PR犬預かりボランティア」もあります。
 
 今回は日本介助犬協会で飼育ボランティア、引退犬ボランティア、PR犬預かりボランティアを経験したKさんご一家を紹介します。

初めての飼育ボランティアで、「グッデイ」と出会う!

 ご夫妻と二人の娘さんがいるKさん一家はもともと犬が大好きでしたが、転勤先の愛知県の社宅は動物飼育禁止でした。盲導犬の飼育ボランティアさんにたまたま出会ったことが、補助犬のボランティアを志すきっかけとなったのだそうです。

 東京に戻り、同じ八王子市内にあった日本介助犬協会から、初めてのパピー「グッデイ」を預かったのが2007年の6月。上の子が中学校1年生、下の子が小学校4年生のときでした。

 家族みんな、すぐにグッデイに夢中になりましたが、協会からお預かりしている犬なので、「夜はケージで寝る」、「決まったものしか食べさせない」など、いくつか守らなければならない決まりがあります。介助犬の候補犬としてのグッデイをしっかり育てるという目標に向かって、家族全員が気持ちを一つにできたことは、このボランティアの大きな長所だとKさんはいいます。


▲初めて迎えたパピー グッデイと子どもたち。仲のいい三姉妹!

 また、子どもたちとともにグッデイを連れて募金活動に何度も参加したのも忘れられない思い出だそうです。犬と子どもという最強のペアのおかげで、首からぶら下げた募金箱がいっぱいになったそうです。子どもたちにとっては、幼くても社会のために役に立つことができるという自信と誇りになりました。