引退後に再び、家族のもとへ…

 Kさん宅ではその後PR犬を2頭預かりますが、そのうちの1頭の「ヨーゼフ」と、最初に預かったグッデイを引退後に引き取ります。グッデイは戻ってから3年程で病気のため亡くなってしまいますが、ヨーゼフは先月17歳の誕生日を迎えました。毎朝近くの公園で会うお散歩仲間のみなさんが、手づくりのプレゼントでお祝いをしてくれたそうです。17歳になっても、たくさんの人に愛されているヨーちゃんです。


▲ヨーゼフの17歳のお誕生日の朝。お散歩仲間からサプライズのお祝い!

 補助犬は飼い主が何人も替わってかわいそうという声を聞くことがあります。しかし、繁殖ボランティアも飼育ボランティアも引退犬ボランティアも、そしてもちろんユーザーさんも、補助犬にとってはみんな家族で、何人ものお父さんやお母さんがいるのです。たくさんの人たちから家族として愛されているのが補助犬といえます。


▲引退後Kさん宅に戻ったグッデイ(左)とヨーゼフ(右)

第14回 愛犬とボランティア参加へ ~犬に助けられ、今度は誰かのために~ →https://subarucollect.jp/detail/368/


山川 伊津子(やまかわ いつこ)

ヤマザキ動物看護専門職短期大学 動物トータルケア学科教授。
社会福祉士、精神保健福祉士。
動物を介在させた人の福祉とそれに伴う問題をVeterinary Social Workの視点から教育・研究し、小学校や高齢者施設で活動を実施している。

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