不登校対応のポイントはいくつかありますが、今回は次の3点を紹介したいと考えています。
①完璧をめざさず中間点にOKを出す
②ほかと比べない
③外出は悪ではない
です。
完璧をめざさず中間点にOKを出す
不登校のお子さんの対応で保護者にお伝えしたいことは、まず1点目は0点か100点かの2つの選択肢だけではなく、中間点を受け入れることです。つまり、学校に行くか行かないかだけではなく、学校以外の場所に出かけることにもOKを出します。また、登校した日は「1日中クラスにいること」だけをよしとするのではなく、遅刻や早退でも、たとえ1時間だけでも、教室以外の場所で過ごせたならOKを出します。
学校以外に通える場所や、学校内で教室以外に過ごせる場所にはどのようなものがあるのでしょうか? 以下にいくつかご紹介したいと思います。
(1)学校外の支援
主なものに教育委員会が設置する教育相談所(自治体により教育センター、教育研究所とも呼ばれます)や、不登校の児童生徒が通う教育支援センター(適応指導教室)などがあります。
教育相談所:児童生徒や保護者の個別相談を受け付けます。
教育支援センター:不登校児童生徒の学校復帰を支援するため、公共施設の一部や特定の学校の教室などに設置され、専任で担当する教員や支援員が集団活動や学習の支援などを行っています。
筆者が勤務した教育支援センターでは、いわゆる時間割が、午前中は個別活動、午後は集団活動というくらいのゆるめのものであり、通室生のニーズや状況に合わせて活動内容を決めていました。これらの機関は、その自治体内の児童生徒ならば利用することができます。ほかには、民間が運営するフリースクールがあります。

(2)学校内の支援
従来、登校できても教室に入れない児童生徒のために、保健室や相談室、図書室、会議室、校長室などを居場所にする別室対応が行われてきました。近年では、上記の教育支援センターの機能を学校内に備えた「校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム:SSR)」が設置されています。
従来の別室対応は、その時間に授業や業務がない教職員などが交代で対応していましたが、別室対応を担当する教員や専門の支援員を配置して、教育相談や学習支援が行われています。
さらに、まだ少数ではありますが、年間授業時数の削減などの柔軟な教育課程と教員による指導を実施する学びの多様化学校(不登校特例校)※1や東京都のチャレンジクラス(不登校対応校内分教室)※2などがあり、個々の児童のニーズや能力などに応じた学習環境や、在籍校の他の児童生徒との交流の機会などが用意する工夫がされています。
いずれも、その学校に在籍する児童生徒のみが利用可能です。
※1 学びの多様化学校(不登校特例校)とは、不登校の児童生徒に配慮した「特別の教育課程」を編成して教育を実施する学校のことです。
※2 チャレンジクラス(不登校対応校内分教室)とは、不登校の生徒を対象として、学校内に設けられた支援的な学びの場のことです。












