ジェシカとの食事の時間
床に寝そべるジェシカを、しっぽ側から楽しそうになでるようになったころから、食堂ではなく、スタッフの部屋でごはんを一緒に食べることにしました。この特別な時間と場所は早食いがしづらい環境でしたが、Kさんのお気に入りとなりました。
ジェシカとの距離もずっと近づいてきたある日の昼食のことです。ジェシカは椅子に座って食事しているKさんの肘を、隣の椅子から何度も叩いてアピールをします(ごはんをちょうだい!)。無視を続けていたKさんですが、突然、まだ一口しか食べていないメインディッシュのハンバーグステーキを、ジェシカにポンと分けてくれたのです。
施設で生活する利用者さんの多くはごはんが大好きで、他人に分けてあげることはありません。私たちが普段、ジェシカに分け与えている姿を見ているとはいえ、この行動は「やさしさ」と捉えることができます。この日以降、私たちがモデルとなって見本を見せなくても、Kさんは自分のごはんをジェシカに分け与えてくれるようになりました。
*栄養やカロリーの問題があるので、ジェシカに分け与えてくれた分は、私たちの食事からKさんに分けました。













