「居宅介護」とは、障がいのある方が自宅での生活を充実させるために受けることができる介護サービスです。一般的には「ホームヘルプサービス」とも呼ばれます。発達障がいのある方の場合は、主に中高生~成人期にかけて、家事の援助や見守り、外出時の付き添い、スケジュールの整理、対人面などを手助けしてくれます。今回はこの「居宅介護」についてお話しします。

「居宅介護」ってどんな福祉サービス?

 居宅介護は、「障害者総合支援法」という法律に基づいて提供される障害福祉サービスのうち、支援者が自宅を訪れて提供する「訪問系サービス」に分類されている制度で、「介護給付」という福祉サービスに該当します(「第6回 障害者総合支援法について」参照)。自宅(居宅)での生活のなかで、入浴、排せつ、食事などの介助や、調理、洗濯、掃除といった家事や生活に関する相談や助言、その他の生活全般にわたる援助を受けられます。基本的には以下のサービスがあります。