人と犬の幸せを求めて…

 With Youプロジェクトをさらに進めていくなかで、協会がもう少し専門的知識をもってご家庭に介入することで、犬も人もより幸せになれるのではないかと考えるようになりました。現在協会ではこのプログラムをさらに発展させていくことを模索中です。特に発達に障がいのある方々からのニーズが大きいということが背景としてあります。

 日本介助犬協会では、With Youプロジェクトのほかにも、人と犬をつなぐ取りくみを行っています。本連載の「第1回 可能性広がるアニマルセラピー」の回でもご紹介しましたが、大学病院で患者さんたちを支える勤務犬⁴⁾や、人の医療機関での犬とのふれあい活動、司法の場で被害を受けた子どもに寄り添う付添犬⁵⁾など、さまざまな取りくみを実施しています。


 協会にいる犬たちは、認定を受ける介助犬ともども、みなさまざまなすぐれた素養をもっています。社会のニーズに応え、そのような犬たちの活躍の場を広げるためにも、これらの取りくみはとても有効です。人と犬のウェルビーイング(心と身体の健康・幸せ)を求めて、日本介助犬協会ではこれからもさまざまなチャレンジが続きます。


【参考文献】
1) 厚生労働省のホームページに補助犬についての説明があります。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/hojoken/index.html
2) キャリアチェンジ犬とは、特定の補助犬としての適正が認められず、進路を変更して家庭犬などになる犬のことです。
3) With Youプロジェクト https://s-dog.jp/works/with-you-project
4) 聖マリアンナ医科大学病院では、日本介助犬協会で訓練された犬による動物介在療法を実施しています。
https://www.marianna-aneth.com/workdog
5) 付添犬は、「特定非営利活動法人 子ども支援センターつなっぐ」の活動の一環として活躍しています。
https://tsunagg.org/tsunaggu-activities/overcome/

第8回 日本介助犬協会によるWith Youプロジェクト参加ご家族紹介 →https://subarucollect.jp/detail/238/


山川 伊津子(やまかわ いつこ)

ヤマザキ動物看護専門職短期大学 動物トータルケア学科教授。
社会福祉士、精神保健福祉士。
動物を介在させた人の福祉とそれに伴う問題をVeterinary Social Workの視点から教育・研究し、小学校や高齢者施設で活動を実施している。

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