ペアレント・メンターの課題点とは?

 このような当事者同士のペアレント・メンターによる家族支援システムはとても有効である一方で、弱点ともいえるような課題もあります。それは以下のとおりです。


 実際に子育てを経験するなかで、自身で学ばれて専門性が高いメンターもいらっしゃるかもしれませんが、そのような方は決して多いわけではありません。また、地域によっては、ペアレント・メンターの活動自体の地域格差や周知不足などの問題が生じる場合や、システムづくりを最初から行う必要があることもまだまだ少なくありません。

 ペアレント・メンター制度を充実させていくためには、地域の支援機関、行政などの理解や、メンター養成の体制など、そのシステムづくりが大切だといえます。また、メンターとして活動していただく方たちの意欲も重要な要素といえます。