「障害児支援利用計画」ってなに?
福祉サービスを利用する際には、その子がどのような支援を受けるのがより適切であるかを見極めていく必要があります。そこで行われるのが支援計画の作成で、これを「障害児支援利用計画」といいます。
支援を受ける必要があると認められた子どもは、それぞれの方がさまざまな困難さや不安を抱えています。そのような個々の状況に対応した支援を提供するために必要なプロセスが障害児支援利用計画の作成になります。
どこで計画を作成するの?
障害児支援利用計画は市区町村が指定した「指定障害児相談支援事業者」の「相談支援専門員」という相談員の方に作成していただくことになります。どこに指定された相談支援事業所があるのか、その所在については各市区町村で受給者証の手続きをする際にお尋ねいただくか、ホームページなどでも確認できる場合がありますので、ご安心ください。
なお、障害児支援利用計画は、相談支援専門員の代わりに保護者の方が自ら作成する「セルフプラン」によっても作ることができます。子どものことや制度のことをより深く理解するためにも、セルフプランで計画を作成してみるのもいいかもしれません。
ただし、作成には煩雑な作業が必要となる場合がありますので、不安な方は遠慮せずに指定障害児相談支援事業者の相談支援専門員にお願いしてみてください。計画の作成を相談支援専門員に依頼しても、費用はかかりませんので、ご安心ください。
また、障害児支援利用計画を作成してもらえるということ以外にも、さまざまな福祉サービスの利用について相談できるという点からも相談支援事業所とつながっておくことは大切だと考えられます。

鷲頭 辛次(わしず しんじ)
- 公認心理師、社会福祉士(実習指導者)、精神保健福祉士、介護支援専門員(その他、資格多数取得)。
大学卒業後、障害者施設、高齢者施設、国立病院のソーシャルワーカーを歴任。複数の地域で、地域の連携ネットワーク強化に従事。併せて看護学校で教鞭をとる。その後、地元佐賀県の公立病院のソーシャルワーカー、高齢者施設の管理者を経て現職である佐賀県教育委員会に所属し、スクールソーシャルワーカーとして勤務。発達障害の子どもがいる当事者。シングルファーザーとしての子育て経験あり。空手黒帯。